ALCE 言語文化教育研究学会月例会特別企画(報告とディスカッション)
言語教育におけるユニバーサルデザイン化を考える

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(2018.8.19更新)

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概要

どんなに素晴らしいコレクションを持つ美術館があっても、入り口に巨大な「段差」があり、スロープもエレベーターもないという設計であれば、その美術館の中のリソースにアクセスできない人がいます。わたしたちは、わたしたちの仕事である言語教育を、「段差」のある玄関のように設計してこなかったと言えるでしょうか。この「段差」は肢体不自由や視聴覚の障害による「段差」だけを指すものではありません。学習者は教室での学習活動に対してもさまざまな嗜好を持っています。グループワークを好まない学習者もいれば、自己開示を好まない学習者もいる。他人の前で発表したり、絵や図を描いたり、歌を歌ったりすることを嫌悪する学習者もいるでしょう。

わたしたちがこれまで「平均的な学習者」(これは質的に平均的であるということではなく、実は量的に多数派であるということに過ぎない)のイメージに基づいて設計をしてきた言語教育は、実は、上記のような学習者にとって、越えることの困難な、あるいは不可能な「段差」となっているかもしれません。ここで大切なのは「バリアフリー」の視点でこの「段差」を解消することではなく、最大限可能な範囲で全ての人が使用することのできるユニバーサルデザイン化を言語教育の場において広げていくことだと考えます。

私たちは、言語教育におけるユニバーサルデザイン化を進めるためのひとつの方法が、「学びのユニバーサルデザイン・ガイドライン(Universal Design for Learning Guidelines version 2.0)」のようなフレームワークの開発と、そのフレームワークを活用し、問題意識を共有する教師がそれぞれの経験・知見を統合し、集合知を形成していくことだと考えます。

今回の月例会特別企画では、言語教育におけるユニバーサルデザイン化とはどうあるべきか、そしてそれを実現するために現状の「何を」、「どのように」変えていくべきかということについて、参加者の皆さまとディスカッションしてみたいと思います。

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